エステ

独立を試み、挫折した女性の話

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起業を志し、個人事業主として美容サロンを立ち上げるも挫折し、人生を1から見直すこととなったHさん(女性・33歳)に話を聞いてきました。

開業の経緯

Hさんは美容サロンにて働き、指名・売り上げは常にトップでした。

仕事は順調であったものの、将来を約束した男性がいるわけでもなく、このまま今の店舗で働きながら年を重ねて行く未来への恐怖、いつ後輩や同業者に追い越されるかわからないといった不安が募り、転職を考えはじめました。

このまま一人で生きて行くにしろ、パートナーを見つけ結婚をするにしろ、より安定して豊かな生活を送るためには技術職ではなく、事務のようなどこでも必要とされる仕事をしているべきだと考え、派遣OLを目指しはじめたHさん。

転職活動中に起業支援を行なっている方と出会ったことと、転職活動がうまく行っていなかったこと、派遣になれば、安定はするが今までの生活レベルを落とさなくてはいけないことが予想されていたことなどが重なり、奮起して、起業を目指すことにしました。

起業支援を行なっていた方から店舗立ち上げのノウハウなどの指導を約半年間受け、個人事業主として無事開業を果たします。

挫折、廃業

しかし、Hさんを待ち受けていたのは赤字赤字赤字。

以前から贔屓にしてくれていた顧客は簡単に離れ、焦りの中あれが良いこれが良いと耳に挟んだものは片っ端からチャレンジ、寝る間も惜しんで事業の改善、知人に頭を下げ、身を削って得たものは絶望と運転資金ゼロ、個人の生活資金ゼロというものでした。

途方にくれながらも、もうこの道で生きて行くと腹をくくっていたHさん。事業への助成金申請のため、法人化に動いていました。

助成金申請のための起業理念的なものを作成していた時に、Hさんはふと考えました。

なんのために開業をしたのだったか。

生活をよくしたくて、不安を軽くしたくて、自分に自信が持ちたくて、今より幸せになりたくて踏み出した個人事業の道。

あの時抜け出したいと決意した環境からは確かに抜け出していましたが、その夜Hさんは開業から初めて自分は今不幸だ。と感じたそうです。

その後悩むも、廃業。これ以上自分を不幸にしてはいけないと感じたそうです。

うまく行かない事業は3−6ヶ月で辞めるというセオリーがありますし、損切りを選んだHさんは懸命だったと思います。

しかし、Hさんは事業を軌道に乗せることができなかったことを悔やみ、自分の不甲斐なさを責めうつ病の道へと進んで行きました。

現在ではうつの症状は回復傾向にあり、また1から人生を作って行きたいと笑顔を見せるHさん。

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振り返ってみて

当時の経験と失敗について伺うと、

1番の敗因は、自分を否定し続ける考えを強く持っていたことではないかなと感じています。常に自分には問題があり、課題があるから、それを改善して精進し続けること・決して自惚れず自分が人様よりも下等な存在であると心に刻み、意見をくださる方やお客様の声を一番に自分を磨き続けることが大切だと思っていました。確かに、社会の一構成員としてその考えは役に立っていましたし、実際に結果も出ていました。しかし、個人事業主として一つのものを引っ張って行く身としては、その考えは首を締め付けるものとなりました。

考えてみれば、私はダメなんです。と全身からオーラを放っている人からサービスは受けたくないですもんね。笑

自分を否定するため、今の自分から逃げるために、いくら違う道へ飛び込んで努力をしても自分から逃げることはできないんだと実感した経験となりました。」

いまとこれから

今後再び開業するか伺うと、

「逃げや自己否定のためではなく、自分の情熱をより輝かせるために最適であると判断できたらぜひチャレンジしたい。

開業は失敗でしたが、今まで出会ったことのない方の情熱に触れることが多く、その思いはうつ状態から快復させてくれる一つの光にもなりました。

開業という形をとるかどうかはまだわかりませんが、私もいつか人を照らす活動ができれば嬉しいなと考えています。」

と回答いただきました。

まとめ・うつシャカの意見

本稿では、独立と挫折を経験した方のお話を紹介しました。

お話の中で、会社や社会の一員として成功する心構えと、個人で事業を起こして成功する心構えは違うものであることが伝わってきました。

ただ、私の周囲をみると、Hさんのように個人事業へと移行せず、組織の一員として働くにしても、自己否定を理由に努力をし続けると、うまくいっても心の余裕はなかなか手に入らない印象があります。

仕事をすること、生きるということに立ち向かった彼女は勇敢です。

一方で、勇敢さと無謀さを一歩まちがえてしまっていたとも考えられます。

今回のケースでは、リスクが大きすぎる状況だったことも敗因の1つかと思います。

すべてを懸けての独立の道は、追い詰められる状況にしかならず、それこそ、自己否定を促す結果になりやすいのではないでしょうか。

まずは副業の位置づけから始め、少しずつ事業を成長させていくことが遠回りのようで近道になるかもしれません。

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