日頃、電車に乗ってて不思議に思うことがあります。
なんで優先席が空いていて、立ってる人がチラホラいるのか。
優先席は、お年寄りや妊婦さん、ケガのある方などに優先的に座ってもらうことが目的である席。
でも、何か勘違いしていませんか? と思うのです。
本稿では、優先席事情からみる、現代日本人の勘違いをあぶり出していく、みたいな仰々しい感じではありませんが、始めていきます。
目次
こんな人がいた
電車でみた人たちをご紹介します。
席をゆずるおじいさん
ある日、優先席に、補聴器をつけた痩せ型の、80歳にはみえるおじいさんが座っていました。
駅についてドアが開くと、赤ちゃんをだっこしてるお母さん(30才前後)が乗ってきます。
おじいさんはそれをみたらににこやかになりました。
そして、
「ここ、どうぞ」
うれしそうに席をゆずるのです。
当然、おじいさん以外にも座っている人はいました。
パッと見で1番座っていてほしい人が、席を譲っているのです。
しかも、その席の正面には、私が座っている状況。
日本の常識からすると、譲るべきは私です。
ですが、おじいさんは、「君、譲りなさい」などいわず、そんなこと気にもかかっていない様子で、気持ちよく席をゆずったのです。
ちなみに、子連れのお母さんはさすがに断るかと思いきや、席をゆずってもらっていました。素晴らしい思いやりの応酬ですね。人の善意をちゃんと受け取ってあげていました。感動しました。
寝たフリ(?)おじさん
ラッシュアワーでおつかれの模様のスーツ姿の男性。寝ているのか寝たふりなのか、優先席で目を閉じていました。
初老のおじさん、おばさんが現れても様子は変わりません。
そういえば、以前、「我々は働いているんだから座らせろ!」みたいな記事が話題になっていましたけど、やっぱりダサいなって思っちゃいます。
とはいえ、実は今回、そんな風潮も考慮して、若者こそ優先席に座るべきとしてます。
席をゆずられるふくよかな若い女性
とある駅で電車が止まって何人かが乗車してきたのですが、立っている私の前で座っていた男性が、急にサッと立ち上がり、席を他の人にゆずったのです。
あまりにもキビキビした動きなので、どんな人にゆずったのかを見てみると、若くて少しだけふくよかな20代後半の女性。
どう解釈したらいいのか、未だにわかりませんが、そういうパターンもあるんですね。
ちなみにこれは学生時代、タイ旅行での出来事で、日本ではないのですが、国を超えた席譲り文化を見てみると考えさせられることがあります。
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若者が座るべき理由
さて、本題になるのですが、なぜ、若者こそが優先席に座るべきなのか。単刀直入に理由を述べます。
それは、ゆずる人とゆずられる人が一目瞭然になるからです。
「だれにゆずるべきか」「だれにゆずってもらうべきか」が明確になり、余計な勘ぐり、ヘンな気遣いが減り、より気持ちのよいコミュニケーションが実現するのではないでしょうか。
どこかヘンだな〜不思議だなあと思わせられる、優先席文化。次にこれについて述べてみます。
みんなヘンだよ!
どのようなことに不思議を感じているのかを記していきます。
解釈がヘン!
本稿のトップ画像にもあるのですが、そもそも優先席って、空けておくのが正しいわけではないのです。
「座らないでね」ではなくて、「ゆずってあげてね」という解釈が正しいはずなんです。
なのに、いつしか空けておこうって思ってしまってるんですよね。そして、元気な人は優先席って座っちゃいけない場所、みたいなイメージがついて、座席の無駄遣いが発生してしまっています。
もし、立つのが大変そうな人が現れたらゆずる。そのための優先席です。
気遣いがヘン!
では、なぜ空けておこうとみんな思うのか。きっとこんなことを考えているのではないでしょうか。
「もし、席をゆずろうとしたときに、『そんな年じゃないよ!』とか『余計なお世話だ!』とか言われてしまったらどうしよう」
「逆に迷惑なんじゃないか」
「恥ずかしい」
よくわかります。学生の時にはよくこう考えていました。しかし、それは真の気遣いではありません。結局、自分が不快な思いをするのを避けたいという自己防衛の気持ちが先行しているはずです。
仮に、ホントに『余計なお世話だ!』といわれたら、「失礼しました」といって座り続ければいいだけの話。とりあえずゆずってみればいいのです。
人間不信がヘン!
そして、もう1つ明らかにしたいのですが、人を疑いすぎな人が多いです。
目の前の人が、自分のために「座りますか?」と声をかけてくれたのに「ふざけるな!」とキレだす人なんていますでしょうか?
自分が気を遣ってもらったら、「ありがとう」って思いますよね。
たしかに100%大丈夫とはいえません。想像を超える人もいます。でも、感覚値90%以上は、穏やかなコミュニケーションになると思いませんか?
余談ですが、たまに電車で、おじさんがおじさんにぶつかって、おじさんが仲裁に入る、みたいなおじさん一悶着がありますが、そういうのもこうした人間不信、知らない人への恐怖感からくるものだと考えています。
他人を怖がるから闘争本能に火がついてしまうんだと思ってます。
まとめ
「この人には座っていてほしいな」と思える人にゆずっていく文化ができあがるのが理想だと思います。
ただ、多くの人はそうやって行動しません。規範が重要視されます。であれば、理想に近づけそうな規範文化として、若者が優先席に座っておいて、すぐにゆずるものであるという暗黙のルールをこっそり浸透させてしまいたいな、というのが本稿執筆の動機です。
念押しになりますが、いま、いろいろと勘違いにまみれた優先席文化が出来上がってしまってると考えています。その解決策が、若者が優先席に積極的に座りに行くこと、という、私の意見です。
中途半端なおじさんおばさんは引き続き、優先席に座らないでいただきたく、若者が積極的に優先席に座り、そしてゆずっていくのはいかがでしょうか。
もっと思いやりが目につく社会になっていってほしいなあ、とつくづく思います。
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読んだ感想
さらっと立ち読みでしたが、読みやすく、うんうんと納得できる内容でした。実践するのと理解するのはまた別なのですが、こうした意見があるんだと安心感を得られると、いつか行動に結びつくんだと思います。
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