前編に引き続いた後編の内容です。
「うつハラってなんだいきなり?」という方は前編をご覧ください。
本稿でも、うつハラ的な出来事についてご紹介してまいります。
よろしくお願いいたします。
目次
うつハラ的行動特性
中高時代になります。成績優秀で、部活ではエースポジションという文武両道だった6年間。しかしてその優等生に隠された実態は…!
うつハラの種〜中学編〜
中学時代は部活でバスケットボールをやっていました。
体育会系なので、顧問の先生に叱られたり、注意を受けたり、チームメイトと競ったりします。
うつハラ的行動で顕著なのは、先生に注意・叱責されたときの反応です。普段は真面目に聞いてるのですが、練習試合でうまくいかなくてイライラしているときに「イライラするな!」と怒られたりしたときには、思いっきり反抗的な態度をとっていました。
そして、メンバー交代を受け、それ以降その日はゲームにでることはありませんでした。一応、チームメイト内ではエース的存在だったのですが、こうしたメンタル面における課題から評価が下がることが多々有りました。
よく覚えているのは、練習中に何かを指摘されたのでしょう、逆ギレ(笑)をして帰ってしまったことがあります。いま思うと不思議な行動でし、不要な行動です。
しかし、自分の思い通りにいかないことに対する対処法だったと考えると納得できます。
単に嫌なことから逃げているという解釈をされる方もいるかと思いますが、実は逃げるというよりも、攻撃なのです。
あからさまに嫌な思いをさせることで、相手を攻撃している気持ちです。「どうだ、こうなってしまうんだぞ!」という気持ち。大変、迷惑ですね。
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うつハラの種〜高校編〜
部活中に帰るということはなかったものの、試合中に変なミスをすると士気が下がってしまうメンタルの弱さは依然残っていました。
それよりも、高校時代で記憶に残っているうつハラ行動は、バカにされたらすぐキレる、です。
いま思うと愛されキャラのチャンスだったと思うのですが、1年生の頃、新しい友だちから写真写りがおじさんぽいというイジりを受けました。それに対する反応が下手くそで、ムッとしてしまいました。
また、声真似みたいなことをされて「やめろ」といったり。
それまで基本的に人より上位にいるという自己認識があったからでしょう。そうしたじゃれ合いがあまり上手じゃなかったんだと反省しています。立場が失われる・居場所がなくなるという危機感があったんだと思います。
とはいえ、孤立したわけでなく普通に(おそらく少し気を使われながら)友達関係はできていました。
うつハラの発芽
19才のときに、心身を追い込んだ時期があり、うつ落ちイベントが発生しました。
本稿ではうつハラにフォーカスしているため、省略します。
ちなみにうつだと自認するのは25才で、それまで受け容れてきませんでした。
社会人のうつハラ
大学院を卒業して大手ITコンサルティング会社に就職しました。うつハラは全く発動せず働いていました。
1年半で退職したのですが、それはうつ再発イベントによるもので、割愛します。
それ以降でうつハラ行動があったことをご紹介します。
連絡しないで休む
基本的にこれです。
「連絡しないで休む」
会社員のときも、フリーランスで人と約束したときも、気が重くなると、うつらしい行動で迷惑をかけた上で自分の望みを叶えます。
自分への言い訳としても、うつ発症を利用できてしまうのです。さらに、この行動によって、申し訳無さも増し、さらに自分の気持ちを悪化させていきます。いわゆる負のスパイラルです。
「ごめん。こんな人間で」
うつハラは、相手を動かす方法にもなります。
率直に「◯◯してください」というのではなく、「ごめんなさい、できません。(だから◯◯をお願いします)」という暗に意見表明することに使われます。
あくまで、動きや変化をもたらすキッカケは相手方にある姿勢です。
本心は、「こんなことやりたくない。つまんない」であっても、建前的に「ごめんなさい、できません」を免罪符にしているとも解釈できます。
まとめ
おそらく、読んでいて気づかれた方もいらっしゃるかと思います。
うつハラとは、根本的に他者依存的な姿勢、思考、行動に基づくハラスメントなのです。
パワハラ・セクハラは、加害者側が主導権を握っている関係であるのに対し、うつハラは、相手(被害者側)に主導権を握らせた上で、こちら(加害者側)の思うように選択させているのです。
「甘え」という言葉も合うかもしれません。
心当たりのあるご本人は、自分の心を開いてみることをしてみるのをおすすめしたいです。
周囲にうつハラ的な人がいる場合、その人が何を望んでいるのかを読み解けば、実は簡単に対処できるような気がします。面倒とお感じかもしれませんが、物事をうまく進めるライフハックとしてお考えいただければと思います。
推奨書籍
読んだ感想
日本人としてのあるあるを感じます。本稿でお話したような他者依存の甘えにも言及されていますし、逆に、人を叱る・責める人も実は甘えであるということも明らかにされています。
日本人でちょっと生きにくさを感じたことのある多くの人に読んでみてほしい一冊です。
読みやすいです。amazonリンクはこちらからも。
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