知り合いのベンチャー企業経営者(仮称:宮さん)と久しぶりに食事してお話してきました。会話の中で知った起業家の社会をご紹介します。
※ 個人が特定されぬよう、一部フィクションを含みます。
経営者人生のはじまり
宮さんは最初、ガールズバーを開業し、経営者となりました。元々はスタッフとして働き仕事を覚え、独立した流れです。このとき22才の若さ。
お店は水商売の世界でもあるので、裏社会の人ともめることもあったそうです。
結果的につぶされるような形で閉業。別のビジネスを自力で創業します。これが25才のとき。
その事業内容は、イベント会場情報のプラットフォームを構築するものです。イベント会場の調整、スタッフ派遣、ケータリングの手配など、場所をもつ強みを基軸に事業をされてきました。
今も経営は順調で、従業員数は50名に到達しています。
経営者のなり方
2パターンあるそうです。
夢、ビジョンがあって創業し、出資を募って自分のビジネスを創り上げる人。
そして、既に力のある経営者が新たな事業を創り、それを任せられることで自分のビジネスをもつ人。
これらを、語弊を恐れずに敢えて区分するなら、自力派と他力派になるかと思います。
自力派はリソースの手配もお客さんの確保も全部自力。大切なのは本当に人間関係だそうです。人脈から情報やチャンスをもらいつつ、互いのビジネスを助け合っていたりするとのこと。
意外だったことが資金面の話でした。
よくベンチャー企業が「◯◯億円資金調達!」とニュースになることがあります。
私は、これについて、ベンチャー企業がベンチャーキャピタルに応募し、審査を受け、調達、というプロセスを経るものだと想像していました。
しかし、宮さんの場合は、完全に紹介だったそうです。△△ベンチャーキャピタルの方を紹介してもらい、自分のビジョンについて熱く語り、承認されたことで出資を受けることに成功したのです。
もちろん、事業計画書はきっちり仕上げ、収益予測もして、ロードマップも描いて説明はしています。「知り合いだから…」なんてことはなく、キッカケにすぎません。
そしてビジネスを加速させたそうです。
色々なケースが考えられますが、こうした人のつながりで解決する人もけっこういるようでした。
他力派のやることは、とにかく手を動かす足を動かすから始まります。頭脳は既に力のある経営者が働かせます。
徐々に仕事を覚え、いわゆる経営スキルを身につけ、自律的に回していきます。
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私利私欲の時期も
20代中盤から後半の時期で既に年収はサラリーマンの10倍にのぼっていました。そうすると、買いたいものは大体買えるんだそうです。そうですよね。
車が好きなようでよく買ったり。家も都内のタワーマンションに住んでみたり。服は品のいいものを身に付けています。
そうしていると、やはり何か違う…と気づくそうです。
そんな気付きから現在まで、ベンチャー企業の経営者として、ビジョンを描き、社会の進化を推進させるべく働いていくことを自分の生まれてきた意義として据え、日々邁進してきました。
メンタルヘルスについて
メンタルヘルスになる方の気持ちは全くわからないそうです。
これは私の考えですが、常に自分で使命を考え、自分で挑戦し、自分で決断してきた方だからだと思います。
周りに振り回されることなどなかったのではないでしょうか。
常に正解を探し、他者と比較し、優劣を勘ぐり、焦燥感に駆られて生きてきた過去の私と、宮さんのような方だと、まるっきり考え方が違うはずです。
メンタルヘルスも多種多様と思いますが、仕事が原因で生きるのが辛い方はこんな私の考え方に自覚なく陥っているのではないかと思います。
大企業で働く典型的なサラリーマンはこのような考えであることが多いという旨を伝えたところ、「ん〜何のために生まれてきたのかを考えることはないのだろうか」とおっしゃっていました。
きっと、それを考えることで、自身の使命が定まり、生きる活力になり挑戦する原動力となり、成功を収めてきた経験があるから生じた疑問なのでしょう。
私も考えるには考えますが、なかなか定まりません。別にそれはそれでよいとは思いますが、考えてしまいます。今は人の話を聞いたり行動したりして社会を識る活動に勤しんでいます。余談ですね。
好きな人物
歴史上の人物で好きな人を上げるなら坂本龍馬です。まさに、といった印象です。
ちなみに、40才に政治家になることを目指す女性も同じく坂本龍馬にあこがれているといっていました。
今生きている人物からはイーロン・マスク氏です。
こちらも憧れの的として据えられることの多き実業家さんですね。
アイアンマンのロバートダウニーJr演じる、トニー・スタークのモデルという話もあるレベルです。
まとめ
自身で起業し、経営者となった方のお話をかいつまんでご紹介しました。
起業家の考え方の片鱗から、意外な起業家界隈の様子がお伝えできていれば幸いです。
対面で話を聞くのと文章を読むのとでは受ける印象が全然ちがうとは思いますが、また別の人物からのお話をご紹介できればと思います。