ニート

ニートになった元会社員の話

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初の寄稿記事になります。

うつシャカブログを読んでいただいた方からの寄稿です。本人が特定されることに気をつけて書いていただきましたので、一部フィクションはあるかと思いますが、貴重な体験談です。

ニートになるまで

ニート歴1年強の田中と申します。

ニート以前は普通の会社員。
会社員時代は、働きたくない楽していい思いをしたいと言いつつも、それなりのやりがいを感じながら働いていました。

しかし、今の会社で働き続けた自分の未来を想像した時に、私はこのままでは絶対につまらない人生を送ってきたつまらないジジイ確定であると恐怖し、退職を決めました。

当初ニートになる予定はなく、のんびり転職活動をして3−4ヶ月休んだ後には社会復帰するつもりでした。

が、普通の会社員の生活に疑問を感じたのにまた会社員ということと、もともとインドア派だった性格に無職の生活がぴったりきて、退職後1ヶ月で無事ヒキニートが誕生したのです。

こう書くと、退職後すぐからずっと好きなエンタメ三昧、ニート最高!といった引きこもりライフを謳歌したのだろうとお思いでしょうが、実際のところは違ったのです。
私がもっとも驚きました。

退職後私を襲ったのは、不甲斐ない自分への罪悪感でした。
別に3−4ヶ月休むくらいいいだろうとウキウキしていたのですが、その3−4ヶ月後のビジョンが浮かばない。
脱サラして起業などかっこいいことが言えたらよかったのですが、特にやりたいこともない。以前と同じ業種で他社で就業するにしても、このマインドのままではしばらく就業した後また同じように絶望するだろう。
やりたくないことばかり見つかり、そんな無職の自分に嫌悪感もつのり続けました。

2ヶ月でうつ気味のヒキニートが出来上がりました。

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ニートになってから

うつもニートも負け犬だと思って生きてきたので、そんな自分にかなり焦りました。友人に鼓舞してもらったり、金銭的労力的に理想に近い就職口の紹介を受けたり、とりあえず悩むのはやめようと転職活動に乗り出しました。

大学の就活の時には自分が会社員になることに疑いはなく、なるべく待遇の良い優良企業に入ることだけがゴールであり、そうすれば自分は幸せだと疑わなかったため、存分に自分を売り込むことができましたが、今回は、自分が人生で何を経験したいのかを見つめた結果全く答えが出ないという状況での就活でしたので、面接では無難な付け焼き刃のアピールしかできず、当然良い返事ももらえないまま時間が過ぎるばかりでした。

当初の予定の4ヶ月が過ぎ、自己嫌悪の鬼となった私。このころ交際中の彼女が無職が最高とは言わないが、自分はバリバリ働きたいし別に無職でも構わないと口にするようになってきました。

働いていた頃は働かないで生きていきたいと事あるごとに喚いていましたが、実際にもう働かなくてもいいよ。と声をかけられると、とうとう自分の無力さを目の前に突きつけられたようで素直にヤッター!とは喜べず、それでもまた落ち込むことになりました。
が、ボロ雑巾のような私を優しく説得してくれる彼女と同棲をスタートさせ、私は主夫ニートに超進化。

超進化後も贅沢な悩みはつきません。普通の日本男子として生きてきた私は、無職は社会のゴミ、ニートは人の血をすするハイエナ、女の子からお金ももらって暮らす男はカスの極みだと無意識に見下して生きてきたので、自分がそうなったことでうつ状態に拍車がかかっていきました。

簡単な家事以外することがないので、1日中心の中で自分を責め放題でした。
退職から約半年、いかに自分がクソであるか存分に味わい続ける日々が続きに続き、自分を責めることに飽きはじめました笑

なるべく正しく表現すると、自分が暇なことに気づきはじめた。という訳です。

退職後はもちろん働いていた頃もいつも問題を探して悩んで怯えて対策をして少しの満足を得てすかさずまた問題を見つけて…と脳が自動問題検索モードになっていて大したこともしていないのになんとなく常に何かに追われている。
暇を悩みで埋めて、何かを背負ってる気分や必要とされている気分をチマチマと味わい続けるループ。

これ、悩む時は全身全霊で悩んでいましたが、一歩離れて見ると、悪趣味な暇潰しだったことが判明。

そうか、ずっと私は暇潰しの遊びに悩みを選んでいたのかと思ったら自分を責めるのがアホらしくなり、突如幸福な主夫ニートが爆誕したのです。

振り返って

ニートになって一番よかったことは、今までの自分の固定観念の外に出ることができたことと、ないものより、今ある幸せに目を向けられるようになったことです。

特にオチはありませんが一般的な道を外れることに不安感を持っている方に、こんな変な奴も生きれてるんだなとホッとしてもらえたら幸いです。

まとめ・うつシャカの意見

貴重な体験談でした。ありがとうございます。

現状に満足せず、未来を考えて退職にいたった行動力はすごいと思います。

しかし、時間ができた途端、自堕落化したのは危ないですね。やはり、転職先を決めてからの退職が望ましいと思います。

実際、うつ気味になっていらっしゃいます。彼女さんの心が広く、理解をしてくれたのが不幸中の幸いです。

未来が微妙だという危機感を感じたのでしたらそのときに、ではどうしたいのか、を考えておくことも大切だったのではないでしょうか。自分のやりたいこと、できること、仕事に求めることなど、考えるタイミングが遅かったのかもしれません。

考えること自体は、転職エージェントに頼ることで支援してもらえますし、もし考えた上で、伝えるところが上手くいくか懸念される場合、PR能力検定講座というサービスもありますので、やりようはたくさんあります。

また、時間に余裕があるという利点を活かし、スキルアップをしてからの転職を計画する方法もあったように思います。

たとえば、IT未経験の状態から就職まで面倒をみてくれるサービスも存在します。
【未経験からプログラマ】完全無料であなたの就職をサポート
ITは今後も求められるスキルであり、お給料も高めなので、おすすめです。

私自身、ニートになってからFP3級を取得しましたので、資格をとる選択肢もありますね。

独学が苦手であれば、オンラインで学ぶこともできる時代です。
資格対策ドットコム

事態の改善策は他にもあるかと思いますが、就職するという点についてはこのあたりかと思います。

ちょっとダメ出し感がでてしまいましたが、ご本人がおっしゃっている、ニートになって一番よかったことは、今までの自分の固定観念の外に出ることができたことと、ないものより、今ある幸せに目を向けられるようになったことは大変重要な気付きです。

カタチは妙かもしれませんが、退職も挑戦に変わりないと思います。勇気も要ったでしょう。それにより、枠から出ること、また、ないものでなくあるものに目を向ける加点方式の考え方を得たのは本当に良かったと思います。

これも何かの縁。今後、できることがあればご協力してまいります。



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