私の友人(仮称:ケイくん)から、「バイナリオプション、教えてほしい」と連絡がきたため、教えてみています。
もちろん無料です。報酬をいただいてのアドバイスは、投資助言業に該当し、登録の必要があるため、無料にせざるを得ないのです。
ときどき見かける業者さんたちは登録しているのでしょうか。ツール販売までは登録不要ですが、その後もアドバイスし続けるには登録が必要とのことですが。
でも、ツール買ってもらって、みんなで一緒に投資するのはどうなのでしょう。ほとんどのバイナリオプションコミュニティはこの形態をとってる気がします。有料なのはあくまでツールだけで、アドバイスは無料でしてるということかもしれませんね。
目次
教えた内容
さて、私の場合ですが、ケイくんに与えたものは3つです。
- メタトレーダー
- チャート・ロウソク足の読み方
- エントリータイミング判断法
メタトレーダーでは、自分が使う指標を表示させたり、チャートの見た目を見やすくすることができます。
3番の部分が業者さんによって異なってくる部分です。
次に、私が使用している判断法を簡単に説明します。
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ファンダメンタルズ編
株式投資同様、FXにもファンダメンタルズ分析があります。
世界の要人の発言や、経済指標と呼ばれる各国公的機関からほぼ毎日発表される景気を読み取る数値(物価やら雇用統計やら)が通貨に影響を与えます。
経済指標がポジティブな結果だと、上昇する通貨がでてきて急激に変動することがあります。その反対も然りです。
ただ、あまり慣れていない人からすると、どっちに動くのかわかりにくいということもあり、経済指標の発表タイミングの前後30分程度は様子見を推奨し、エントリータイミングではないとしています。
検証の余地がある部分ではあります。
テクニカル編
RSI(Relative Strength Index)と、ボリンジャーバンドを主に使用しています。
考え方的にも視覚的にわかりやすく、使いやすいものだと考えているからです。
FX(たとえば、ドル/円)では、常にだれかがドルを円に替えたり、円をドルに替えたりと、取引をすることで値段が動いています。
そして、RSIとボリンジャーバンドを使えば、その取引における、買われすぎ or 売られすぎを検知できることを伝えています。
RSI(Relative Strength Index)
50を基準とし、0~100の範囲で値が推移する指標です。数値が50以上なら上昇中、数値が50以下なら下降中と見分けられます。
特に、70~80に到達していると、上がりすぎ(=買われすぎ)だと考えられます。30~20に落ちていると、下がりすぎ(=売られすぎ)と考えられます。
上がりすぎなら、次は下がりそう。
下がりすぎなら、次は上がりそう。
これをエントリータイミングの判断法として教えました。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、価格がその移動平均線を基準に、ある幅の中に収まることを導いた、ジョン・ボリンジャー氏考案のテクニカル手法です。
これは統計学の考え方で、学力の偏差値をだす手法にも使われている計算方法です。
あるテストの結果、得点が40点〜60点くらいが標準的で、30点、70点になると珍しくなり、さらに20点、90点なんて極めて稀である、という考え方と同じです。
これら基準は、σ(シグマ)という記号を用いて表現されていて、
40点〜60点の幅を1σ、
30点、70点までを2σ、
20点、90点までを3σ、
と考えていただければよいです。
ボリンジャーバンドを用いた判断は、2σ線を超えていたら、エントリータイミングというのが一般的です。
ケイくんにもこちらで伝えました。
マーチンゲールの法則
賭け事の必勝法として知られる法則です。一言で言うと、勝つまで倍賭け、です。
確率論には、大数の法則というものがあり、試行を無限回繰り返すと、確率が安定してくるという法則があります。この大数の法則を元に、賭け方を工夫するのがマーチンゲールの法則(通称:マーチン)です。
ルーレットを想像してください。赤か黒の二択で、勝つも負けるも50%-50%です。
仮にルーレットの結果がキレイに、
赤黒赤黒赤黒赤黒赤黒
だったとします。
常に黒に100円賭けていたとしたら、
赤で-100、黒で+100の繰り返しで、プラスマイナスゼロになります。
次に、また黒に賭け続けるとして、マーチンを使うと、
赤で-100になった後、勝つまで倍賭けなので、次は200を黒に賭けることになります。
すると、赤-100の後、黒+200になるため、2回で+100となります。
10回繰り返すと、+1000となります。
赤赤と続く場合の賭け金は、
100→200→400となります。
3回目に黒がでれば、-100 -200 +400 = +100 となり、3回計+100に終わることができます。
このように、勝つまで倍賭けにより、最後はプラスで終えることができるのです。
これがマーチンの概要になります。
ただ、これは危険なので、ケイくんにはやらないように伝えています。
FXは人が取引して上下しているため、5分毎にずっと上昇(赤赤赤…状態)ということもあります。
賭け金1000円だとして、5回まで続くと、計32000円ベットすることになり、心的負荷が大きく、それでもまた次負ける可能性もあるのです。
エントリータイミングの判断と心的負荷に慣れるまでは避けることをおすすめしています。
ケイくんに課したルール
上記の手法を伝えた上で、最後にルールを課しました。
・ファンダメンタルズルールを守ること
・テクニカルルールを守ること
・マーチンゲールを使わないこと
・デモ口座で練習すること
・自分が行った取引を記録すること
・記録を日報として共有すること
私は各ルール、守らないでやってしまっていました。
心的負荷にやられて暴走したり、アレもコレも試してみたくなって負けていくことが多々。
1人でやっていたためだと思います。人と一緒にやることで監視の目となり、ルールを守って機械的に、統計的に結果を出し続ければ、私のように大きくマイナスになることもないと考えています。
ケイくんには、一種の実験であることも伝えていて、協力してくれているのでありがたいです。
まとめ・うつシャカの意見
本稿では、バイナリオプションで私が取り入れているノウハウを公開しました。
最近の私は少しずつ増やしているものの、素人がバイナリオプションで安定的に資産を増やすことは難しいと思います。
簡単にできそうなツールやノウハウを提供する人たちはいますが、その前にご自身でやってみることをオススメします。
彼らは、残念ながらうまくいきそうなことしか言わないです。うまくいかない理由はいいません。たしかに実際、うまくいく方法だと確信があるから販売にいたっているとは思います。
ですが、それを入手してなかなか結果がでず、途中でやめてしまっては意味がありません。ツールは何十万円とするものばかりです。1名、100万円のツールを入手したのに勝てず、やめた人を知っています。
5分で1万円がなくなるストレスをどう感じるのか、エントリータイミングを逃した機会損失をどう受け止めるのか、など実践でのみわかる感覚があります。
ツールにお金を払う前に自分で体感してみるべきだと考えています。
推奨書籍
バイナリオプションを学ぶことは、すなわち、FXを学ぶことになります。そのための書籍はたくさんあるので、自分に合いそうなものを手にとってみるのもよいでしょう。
トレードやる前の必読書! まずはこれを読みましょう。