バイト、うつ

バイトしたらいじめられていた過去が救われた話

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うつ症状が原因で会社を退職し、ファーストフード店でアルバイトした経験について、29才女性(仮称:太田さん)に寄稿いただきました。

太田さんと話していると、気が利くし、優しい、賢い人だと感じます。それがゆえに、クレームや時間に追われる戦場のようなバイト先のストレスはものすごかったのでしょう。

※ 見出し付けや一部修正はうつシャカにて行っています。

あいさつ

アラサー鬱フリーターです。ファーストフードの店頭で買い物をしていたときに、スカウトされアルバイトを経験しました。
たくさんのことを学びましたが、やめてしまいました。やめた理由と学んだことをまとめました。

理由1:「素早く」と「慌てる」を混同している店の空気感が苦痛

先に申し上げておきますと、一緒に働いた方々はみなさんとても良い方ばかりでした。(ファーストフード店勤務で学生アルバイト以外の方を、これまでは見下しているふしがあったため、職種や立場で人を判断する自分の愚かさが恥ずかしかったです・・・。すみません!)

個人の仕事のレベルがどうこうという以前に、素早い提供を目指すあまり、カウンター・キッチン共に焦りの空気が充満していて、そのピリピリした空気が苦痛でした。
面白いことに、店員側が焦れば焦るほど、お客様も焦ったりイライラしだすケースが多かったです。
それに気づいてからは、スピードは守りつつ落ち着いたコミュニケーションをとっていましたが、理不尽なクレームは激減でした。
しかし、慌てて焦りながら猛スピードで作業をこなしたい他店員の方の中には、私を無視する方も出てきていました。
そうした方からは、焦りや慌てること=頑張り、落ち着きや余裕=怠けであるという価値観を感じました。

私はしっかり業務をこなしていましたので、この姿勢には疑問を感じました。

さて、落ち着いてひとつひとつこなしていくことで、単純にミスが減りクレームが減ったんじゃないの?
そうお思いの方もいらっしゃると思います。
確かにそれも要因としてあります。しかし、、、

理由2:お客様対応がしきれない

私のいた店舗では、「えっこんな人世の中にいるの?」というお客様が多かったです。
最も多かったのは、話を聞いてくれない人。

例えば、店内で食べていくか伺うと「うん。」と答えた方にイートイン用にトレーで提供するとものすごい勢いでキレてくる。「ああ?!持ち帰りだよ!!!」と。笑

支払いの時にお札をポンとだしてきたので、〇〇円お預かりしますね。と声をかける。お客様は「はい。」と言いつつ頷く。会計を終了すると、激昂!「小銭あったのに!!!」と。

他には、カウンターに用意された他の人の商品を見て、「私はこれは頼んでいない!」と怒り出し、責任者を呼べと騒ぐ方や、「バーガーの包みが汚かったからお金を返すか、もうひとつバーガーを出せ」、「私は注文の列でこんなに待たされたから何かサービスしろ。」

私は勝手にこういうコミュニケーションをとるのは年配の方というイメージがあったのですが、老若男女いらっしゃいました。(若い男性のクレーマーはあまりいなかったのと、明らかにこちらのミスでも笑って許してくださる方も多くいましたよ。)

トラブルがあった時、もちろんすぐに謝罪して対応するのですが、勢いのある怒りをぶつけられるとさすがに萎縮してしまったり、私もイライラしたりしてしまって
私と相手のどちらが悪かったのか、どちらにより落ち度があったか、心の中で犯人探しのような自己正当化の考えに陥ってしまうこともありました。

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学んだこと1:誰が正しい何が悪いを超えた、ただ状況全てを受け入れるという姿勢

そんな時社員の方の姿勢にとても救われました。

ファーストフードで店員と客がコミュニケーションをとる時間はとても短く、第三者が公平な目で観察していることはほとんどありえません。
なので、誰が悪い、何が良くなかった系の話を始めてしまうと地獄の始まりです。互いに自分の正当性を主張し合って憎み合う無限地獄です。

私は悪くなかったと思いつつクレーム対応をしている時、社員の方がサポートに入ってくださり、その時私や客を責めるでもなくどちらかの立場に立つでもなく擁護するわけでもない姿勢で誠実に対応する姿勢を見て、自分を守るために他人を攻撃するような心持ちでいる自分にハッとしました。

そのことから、日常でも良い悪い正しい間違ってるで物事を判断して自分に対しても他者に対しても味方か敵かのような振り分けをして好いたり嫌ったりしている自分に気づきました。
自分に都合の良い人は好き、都合の悪い人は嫌いで生きてきたことがわかり、なるほどそれでは苦しくなるよなとなんとなく何かを理解しました。笑

それから、自分がいかに状況に振り回されていたか少し見えた気がしましたし、好きだから肯定嫌だから否定という反射はさておき、一度状況をこういうことが起きてる。と認めて受け入れることにしました。

学んだこと2:人は相手や周囲の状況に反射的に反応しているだけだ

受け入れる姿勢を学んでから、自分がミスをしてしまってもお客様に怒鳴られても落ち着いて誠意を持って対応できるようになりました。
私のミスで怒り狂うお客様はほとんどいなくなりましたし、ガッと怒鳴る方はいましたが返事をすると、その後騒ぎ散らかすことはなかったです。

ここでやめた理由1に関して出てきた疑問です。
落ち着いてひとつひとつこなしていくことで、単純にミスが減りクレームが減ったんじゃないの?

残念ながら、落ち着いた対応後も私のケアレスミスは前と同じようにあったと思います。(ごめんなさい笑)

ではなぜ怒鳴るお客様が激減したか、他者の状態の鏡であることをやめたからだと私は思っています。

以前は、他店員が焦っている→私も焦る→対応される客も焦る→さらに私も焦る→客もさらに焦り爆発する笑
という状態でした。ここで、他店員の方には何か焦る理由があったかもしれませんが、私と客には焦る直接の理由はなかったはずです。
焦りが映って移って行った。

状況をただ受け入れる姿勢をとってからは
客が怒る→私は落ち着いたまま対応→落ち着いて対応される
となりました。
お客様には何らかの不満があり怒りを出したわけですが、私がそれを映さなかったことにより、怒りが増幅することはなく、むしろ落ち着きが移って、落ち着いて対応を受けました。

これに気づいてから、長年理不尽に思っていた「いじめられっ子にも非がある。そういう空気を出している」という意見に納得してしまいました。

正しい悪いで考えていた今まであれば、どう考えてもいじめる人の方が悪いし、悪人のしょうもない言い訳だと考えていました。

しかし、人は状況を写して反応しているだけなんだなと理解すると確かにいじめられていた私は、恐怖や怒りや悲しみでビクビクしていました。

いじめっ子を憎む必要もないし、いじめられていた自分を卑下したり正当化する必要もなくて、ただ状態が写って増幅して私も相手も反応していただけなんだなと考えると、なんとなく心が軽くなってホッと力が抜けました。

理由・学んだこと3:常識や価値観を自分より大切にする姿勢をやめる

状況を受け入れることを学んで心が楽になった私は、ファーストフード店でアルバイトするのがつまらなく苦痛になってしまいました。

性格的に、与えられたことや自分で選んだことはやり遂げなくてはいけない。そう思って頑張っていましたし、体調不良などのっぴきならない他の理由がなければ、やりたくないでやめるのは良くないことだと自分に押し付けてきました

なので、理由1、2にあげたことも、しばらくは乗り越えるべき課題としてモチベーションの一角をになっていました。

状況をまっすぐに見て受け入れるようにしてからは、それらはモチベーションではなくなってしまったのですが、やる気がなくなったから辞めますでは認められないだろう。続けつつ他のことを見つけてから辞めようと考えていましたが、それではまさしく今までのままだと気づき、人生で初めてやりたくないを理由に辞める決心をしました。

今までもやりたくないから辞めてきたことはたくさんあったのですが、その時その時は、今の給料では生活できないから、親を安心させたいから、将来を考えて〇〇しないといけないから、どうにも体調が悪く日常生活もままならないからと、自分が納得できる理由を自分に用意し、それっぽく辞めてきました。

自分のやりたくない。興味ない。というのは理由にならない。と却下してそれっぽい理由を見つけてくるこの姑息さ。ハリボテ感。
このまま見栄にもならないような逃げを続けたくない。

と、いう事で、やりたくないという幼稚すぎる本物の本音を自覚しアルバイトを辞めました。

辞めた後もやはりやりたくないから辞めましたというのは恥ずかしく感じますが、今まで隠していただけで、それが私なのだから仕方ないですね。受け入れます。笑

長々と乱文失礼いたしました。
もしどなたかに面白く思っていただけましたら幸いです。

まとめ・うつシャカの意見

スカウトされるという珍事から始まり、やりたくないからやめる終わり方。

まさに、自分を取り戻す旅みたいな話でしたね。

人にいわれた通りにやることや、人に合わせた反応から脱却し、自分のペース、自分の意思で決断、行動していく。

人は他者や周囲の状態を写しているだけというのは、その通りだと思いました。明るい人といると楽しい気持ちになるし、イライラしている人がいると嫌な気持ちになるものです。感情や状態の連鎖を太田さんのように見つめることができたら、他者や状況に引きずられずに自分の人生を作っていけることでしょう。

バイトひとつでここまで考え、学習した太田さんには知性を感じます。きっと活躍できる場所があるはずだと思いました。

もしかしたら、もっと接客サービスが求められる現場がよいのかもしれません。


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